「DAYS JAPAN」08年7月号

DAYS JAPAN」7月号(6月20日発売号)にバッキー事件の記事が掲載されている。


まだ間に合うのなら―15 
暴力ポルノ―アダルトビデオの中の犯罪2
写真/宮永さくら 文/天木リウ、中里見博

7月号の目次はFujisan.co.jpでも確認できる。→ DAYS JAPAN - 2008/06/20発売号 - 雑誌のFujisan.co.jp

実物はまだ見ていないが、記事見出しに「2」とあるので 2007年9月号の記事の続編なのだろう。

掲示板の反応

bbspinkのAV板バッキー&コレクタースレに発売日当日の早朝、同記事の感想が書き込まれている。
このスレはコレクター関係者の宣伝スレで、内容に問題のある投稿が多い。以下に引用する投稿も後半部分にひどいことが書いてあるが、記録としてそのまま引用しておく。URLは略(引用元リンクは無効)。


393 :名無しさん@ピンキー:2008/06/20(金) 06:01:06 ID: eGKEVe0O0
DAYS JAPANってニュース雑誌に、「暴力ポルノ」として、バッキー事件が6P特集されてる。内容は、
PTSD専門医からみて今まで診断した他の患者と比べて、症状は非常にひどいもの
被害者は加療2週間〜全治6週間を要する全身打撲,頚椎捻挫,腟内損傷の障害を受けているが、
バッキーは殴る蹴るの暴力はNGと公言。しかしそれ以外は暴力と考えていないww
女優達には、頚椎捻挫の後遺症,精神安定剤が手放さない,自殺念慮がまだある
女優で証人訊問に立ったのは子宮破壊7の女優のみ。
被害者は監禁友の会にも処罰を望んでいるが、まだ起訴されていない
ある被告は、この事件は検察が介入するようなものでなく、金で解決すればすむような「くだらない事件」だと言う
プロデューサーの被告は、女優から告訴された時にすぐに金を払ってさえいれば、
示談ですんだのに、その金を代表が出し渋ったから逮捕されるようなことになったのだと考えていたww
元AV男優K氏は「半端な虐待だと告訴されかねないから、もう本人が怖くて告訴できなくなるまで虐待やる」と語る。

394 :393:2008/06/20(金) 06:07:35 ID: eGKEVe0O0
DAYS JAPANの記事、内容は、フェミニズムばりばりの偏った内容で、
到底ニュースとは言えない、自分の意見をたらたら書いてるだけのオナニー記事だった。
バクシーシ山下が元凶だと叩いてる。

>>390
コレクター、blog始めたんだな
水地獄2は出して欲しいな。あるんだろ。出してくれよ〜。
後、今までの子宮破壊のディレクターズカット版とかも出して欲しいな。
上の記事にあるPTSD医が、マスターテープ10時間以上のものを見たとか言ってたから、
やっぱりまだマスターテープあるんだよな。そこから未公開部分集めて出して欲しいね。
女優メインでなくて、監禁友の会の醜悪な部分メインでもいいからさ。

タイトルだけ見たら、凹女凹といい、蹴殴といい、暴力メインにしてるんだな。
バッキー自身がNGとした、暴力をタイトルに据えてるんだから、タイトル負けしないような作品を作って欲しい。
なんだかんだ言ってバッキーは歴史に残る作品を作ったんだから、そのことは誇りに思っていいと思う。
まだ世間での評価は追いついていないが、歴史が評価してくれるはず。


今まで書いてきたことの繰り返しになるが、知らない人もいるだろうから簡単に注記。

  • 「この事件は検察が介入するようなものでなく、金で解決すればすむような『くだらない事件』だと言う」ある被告とは、舘野被告のことだろう。→某被告の手紙参照
  • 代表が示談金を出し渋ったから逮捕されたという「プロデューサーの被告」とは、濱田太平洋
  • 「代表」とは、栗山龍
  • 394にある「コレクター、blog始めたんだな」とは、コレクター社のスタッフブログのこと。純然たる宣伝・広告用ブログ。(livedoor blog*1
  • 舘野被告(AD、男優)は懲役6年の判決を受け最高裁まで粘っていたが、終了。
  • 濱田(現場責任者、監督、元バッキー社長)は懲役15年で確定。
  • 栗山被告(バッキー代表)は一審で懲役18年の判決を受け、控訴中。(事件関係者について詳しくはバキ人物表参照)

*1:バッキー/コレクター関係者のブログはなぜかlivedoor blogばかりだ。濱田、矢野、坂場、岩崎悟(猫屋陽平)、等々。濱田ブログは事件発覚当時に削除されたが(まとめサイトに記録あり)、矢野、坂場らのブログは今も逮捕前の状態で残っている。逮捕を免れた岩崎は最近になってブログの更新を再開し、「事件手記」と称する寝惚けた言い訳を書いている。

準児童ポルノ違法化の件

3/1のコメント欄でちょっと触れた、児童ポルノ規制(を求める動きがあさっての方向に行っている件)に関する参考リンク。


4 目にあまる児童ポルノコミックは、刑法のわいせつ物陳列、頒布、販売罪の構成要件該当性が検討されるべきであり、本法の対象とすべきではない。
(中略)
5 児童ポルノの単純所持は処罰の対象とすべきでない。

某被告の手紙

「.net実話アングラーEX Vol.11」(普遊舎)に掲載されたバッキー事件某被告の手紙について。
1日のエントリーでは「編集部もコメントしているが、某被告の手紙はあまりに自分勝手なもので、全然反省していないことがよくわかる文面である」と書くにとどめて、手紙の内容紹介は控えておいたのだが(雑誌編集部が私信を無断で掲載した可能性もあるので)、当該誌を入手できなかった人にも判断できるように、手紙の要約を載せておくことにする。後半部分など重要箇所は要約せず引用とした。




(見出し)
「バッキー事件で懲役判決(上告中)」「鬼畜男優より AV誌編集部殿」
「東京留置所(ママ)からの性犯罪者血の叫び」
「逮捕されている人間が制作した作品を売りさばき、利益を上げているというのには商魂たくましいとしか思えません。」


(編集部の前フリ)


「昨年秋、某AV情報誌編集部に一通の手紙が届いた。差出人は「東京拘置所内」! あのバッキー事件の関係者で、懲役刑の判決を受けた某氏からのものだった。さすがにAV誌では掲載するわけにもいかない、との判断で本誌が譲り受けたその手紙の一部始終をここで公開しよう。」

  • シャバにいる時も東拘でも●●(伏字、雑誌名?)を愛読している。
  • ●●にも出ているメーカー「C」(旧・バッキービジュアルプランニング」を特集してほしい。
  • 「C」社が現在どうやって経営が成り立っているのか、監督は誰がやっているのか、また「C」社社長のインタビュー希望。


何を隠そう私はそのバッキー事件の関係者として、現在東京拘置所に勾留されています。ここだけの話、「C」と名前を変えたのはいいですが、今回はバッキーに関しての事件であり、経営者のOはバッキーの時からいる関係者のくせに(今回そのOは逮捕されませんでしたが)、私や他の人間が逮捕・勾留されているのを知っていながら、Oおよび「C」社側からは一度たりとも差し入れ・見舞金などは出さないし、裁判費用や逮捕されている人の家族の面倒見なども一切ありません。そのくせに、その逮捕されている人間が制作した作品を売りさばき、利益を上げているとゆうのには、商魂たくましいとしか思えません。

  • ●●は事件を紹介するぐらいにして「C」の作品はもう載せないでほしい。「「C」の作品を見ると、捕まっている俺たちはいったい何なんだったんだ?と思います」
  • バッキーは「C」に名前を変えたときに作品を裏に回した、と取り調べの刑事が言っていた。「C」が差し入れ・見舞金を出さないのを刑事も呆れていた。
  • ●●で「C」関係者と話す機会があったら見舞金・差し入れのことやバッキー事件のことを聞いてみてはどうか。


「C」の連中は人間じゃありません。クソ野郎ばかりだと思います今でも裁判沙汰になっている作品を売りさばき、作品を作って逮捕されている人間のことなんか「知りません」「制作の人間が勝手にやったことだ」と手の平を返しているのですからね。

  • 栗山会長が逮捕されているのにOが逮捕されていないのは不思議。「C」の汚点を暴く記事を書いてほしい。


私から言わせてもらえば、本当にアホ事件としか言いようがありません。今回の件は、栗山会長がさっさと(告訴した女優に)示談金を出していればよかっただけの話であり、会長が相手方に「訴えるならどうぞ」的な扱いをした為に、なす術をなくした相手方が知り合いのマル暴刑事に相談、その刑事が絵を描いてここまでに至るとゆうことになったわけです。

今でも2ちゃんねるなどで、バッキー事件のことってとりあげられてるんでしょうかね? 強姦致傷なんてたいそうな罪名がついてますが、まったくどいつもこいつもクソ野郎と思うことばかりです。できるのであれば、●●さんではもう「C」の作品は載せないでほしいですね。東京拘置所内でも●●は人気ありますよ。(中略)

最後に、世の中の人はバッキーに関わった連中が犯罪者だと思っているのでしょうが、それは検察が作ったストーリーがあった為とゆうことを知らないからです。仕方ありませんが…。私らは犯罪者ではありません。犯罪者にされたのです。と、一方的にこんな私のことばかり話してしまい、申し訳ありませんでした。もしも何か返事をいただけるのであればくださいネ! ではここらへんでペンを置きたいと思います。バッキー(「C])に関することがあったらどうか教えてください。

(編集部のシメ)


「…とまぁ、読んでいて唾を吐きかけたくなるほど自分勝手な理論に終始している感は否めない。まだ現場の集団催眠から醒めていないのではないか? とまで思える。暴行を受けたモデルの前でこの文章が読めるのだろうか? 上告などしていないで、素直に刑に服して欲しいものである。」
「.net実話アングラーEX Vol.11」(p.30-31、普遊舎、2008年2月29日発売)より

  • 差し入れもしない、見舞金も裁判費用も出さないO(大住)社長やC(コレクター)社が憎い
  • 栗山会長が示談金を出さないからこんなことに
  • 「事件」は刑事や検察が描いた絵(ストーリー)だ、「私らは犯罪者ではありません。犯罪者にされたのです」

恨み事と責任転嫁の羅列。反省も、被害者に対する謝罪も、カケラも無い。


この手紙の主はたぶん舘野被告。舘野は懲役6年。未決勾留期間が約520日あるので4年半後にはシャバに戻ってくる。

「アングラー」にバキ記事

バッキースレ part23で、バッキーに関する記事を載せた雑誌の話題あり。早速確認してみた。

148 :朝まで名無しさん:2008/02/29(金) 21:47:48 id:LXWMg1q8
実話ナックルズとかその辺の雑誌で(名前忘れた)
バッキー逮捕者の獄中手記で出てたぞ。
コレクター批判だった。
子宮破壊とで7000万儲けたのに見舞いも差し入れもなしだって。
Oという人物を批判していた。
コレクターの代表の名前ってわかる?

雑誌の性格・雰囲気の紹介も兼ねて、目次を引用しておく。


◆【緊急インタビュー】風俗に堕ちた『元NOVAの美人職員』◆【緊急掲載】鬼畜系AVメーカー監督・関係者逮捕!『拘置所発の悲痛な叫びを聞け!』◆街角『ライブカメラは見ていた!』路上で繰り広げられる痴態・醜態・悪態◆賞味期限改ざん、過労死、弱者切捨て…『日本マクドナルドが抱える深い闇』 ほか
(太字は引用者による)

巻頭カラー4ページの特集記事。リードおよびタイトルは「鬼畜系AVの末路」「AVの虎に懲役18年の実刑下る!」「バッキービジュアルプランニング 撮影関係者獄中手記 独占入手」。
見開き2ページで事件とバッキービデオの内容紹介、次の2ページで某被告がAV雑誌編集部宛に出した手紙全文を掲載。最後に、「バキ人物表」「バキ時系列表」「怒れる男」、そして当ブログが紹介されている。


この特集記事は、いまだにバッキービデオの販売を続けるコレクターを批判するという姿勢を見せているが、いろいろ残念な点がある。

  • 被害者の顔(パッケージ写真やキャプチャ)を掲載(主犯・栗山龍は目伏せ)。
  • コレクターの社名を伏字(「C」)にしている。
  • タイトルと内容が不一致(※1)。
  • 犯罪(ガチ)とヤラセ作品(※2)を混ぜて紹介。


この記事に対し、バッキースレでは「バキの宣伝記事」という批判の声があがっている。たぶん、被害者女優にモザイクをかけていない点が反感を買ったのだろう。雑誌の性格上ある程度は仕方ないのかもしれないが、確かに、「いまだに入手可能」「鬼畜作品のナカミ徹底紹介!」とリードを打って、カラーページでモザイクもかけずに写真多数を掲載するというのはバッキービデオの販促になりかねない。
本気で、


「C」社には一刻も早い販売中止を促したい。
と考えているのなら、被害者に配慮し、犯罪ビデオの販促になってしまわないような構成にしてほしかった。

(※1)タイトルと内容の不一致

表紙には「拘置所発の悲痛な叫びを聞け!」とある。一見編集部は被告に同情的なようだが、掲載された某被告の手紙の最後を締めくくるのは、


…とまぁ、読んでいて唾を吐きかけたくなるほど自分勝手な理論に終始している感は否めない。まだ現場の集団催眠から醒めていないのではないか? とまで思える。暴行を受けたモデルの前でこの文章が読めるのだろうか? 上告などしていないで、素直に刑に服して欲しいものである。

という突き放したコメント。このコメントにはまったく同感なので文句はないが。
また記事冒頭のタイトルに「バッキービジュアルプランニング 撮影関係者獄中手記 独占入手」とデカデカと打っているが、掲載されているのは手紙であり手記ではない(AV雑誌では掲載できないので「本誌が譲り受けた」というのだが、差出人の了解を得ているんだろうか?)。
ついでに書いておくと、上で引用したように普遊舎公式サイトの雑誌紹介では当該記事が目玉記事扱い(特集記事のトップ)で載っているが、実際の雑誌の目次には記事タイトルがまったく載っていない。「緊急掲載」を謳っているが、記事差し替えで目次の修正が間に合わなかったんだろうか。

(※2)「16」がヤラセである件

「子宮破壊16」の偽インリン女優は16以後もバッキーのスカトロ作品に出演し、しかもイジメ役だった。ということで16はヤラセと確定している。また、本人も雑誌インタビューで「自分の出演した作品はヤラセだった」と(バッキー擁護のニュアンスで)発言している(2005年7月「DVD DOKAN vol.4」曙出版)。
この「DVD DOKAN vol.4」は猫屋陽平こと岩崎悟(バッキーの宣伝ライター兼カメラマン)を「2ちゃんねらーたちに叩かれた被害者」に仕立て上げる異常な特集記事を載せ、また岩崎本人も「猫屋陽平」名で登場する怪しげな雑誌であった。

手紙の差出人について

編集部もコメントしているが、某被告の手紙はあまりに自分勝手なもので、全然反省していないことがよくわかる文面である。
いま東京拘置所にいて「上告中」ということは、手紙の主は舘野(秋葉)だろう。
懲役6年というかなり甘めの判決を貰ったのに最高裁まで粘るとは、愚かなことだ。

登場人物について

名無番長氏の傍聴メモには人名が多数出てくるが、初めてこの事件(裁判)を知った人にはわかりにくいかも。ということで簡単に補足しておく。
矢野、中村、濱田はバッキーの撮影スタッフ。
濱田は監督兼現場責任者で一時バッキーの社長もしていた男。栗山につぐ主犯格。
矢野と中村は監督兼男優で、矢野はバッキーの社員。中村はPオフィスというプロダクションを名乗っていたが、これは問題が起こった時にバッキー本体が追及されないように栗山と濱田が相談して作らせたダミー会社だった。3名とも逮捕・起訴され、矢野と中村は懲役14年、濱田は懲役15年の刑が確定している。

大住、仙田、国枝は旧バッキー社員で営業・経理などの内勤社員(撮影には関与せず)。バッキーが「コレクター」に社名変更した際(2005年3月)、大住が社長、仙田と国枝は取締役に就任している。
栗山は「撮影現場で何が行なわれていたか知らなかった、強姦の共同謀議などしていない」と無罪を主張し、事件の全責任を現場責任者の濱田に押し付けようとしていたが、大住、仙田、国枝らは弁護側証人として出廷して「栗山がバッキービデオの企画、撮影、営業について指図したことはまったくない」など、栗山の意に沿う証言をした*1

西山は経理担当の元バッキー社員。社名が「コレクター」に変わる前に退社。その証言(供述調書)や押収されたメールにより、栗山が各作品に企画段階から関与しており各監督に資金を渡していたことが明らかになった。

猫屋こと岩崎悟は濱田の子分でバッキーの映像編集、カメラマンなどをしていた男。スタッフが逮捕された後、雑誌『創』でスタッフを擁護する関係者手記を連載(2005年5月〜2006年8月)。裁判を傍聴せずにネットに掲載された傍聴レポートを盗用して記事を書いていた。

*1:大住らの証言は判決文で「信用性に疑義がある」として退けられている。

18年判決:2chの反応

従来からあるバキスレはバキスレ@ニュース議論板(Part23)AV板のコレクタースレも静かなもの。

ニュース速報系板に2つ新スレが立っている。
10月6日に栗山公判について産経が記事にした時、それをソースとしていくつかスレが立ったが、何も生まなかった。今回はどうだろう。バッキービデオの流通を止めさせるような実効性のある糾弾の動きは生まれるだろうか。