某被告の手紙

「.net実話アングラーEX Vol.11」(普遊舎)に掲載されたバッキー事件某被告の手紙について。
1日のエントリーでは「編集部もコメントしているが、某被告の手紙はあまりに自分勝手なもので、全然反省していないことがよくわかる文面である」と書くにとどめて、手紙の内容紹介は控えておいたのだが(雑誌編集部が私信を無断で掲載した可能性もあるので)、当該誌を入手できなかった人にも判断できるように、手紙の要約を載せておくことにする。後半部分など重要箇所は要約せず引用とした。




(見出し)
「バッキー事件で懲役判決(上告中)」「鬼畜男優より AV誌編集部殿」
「東京留置所(ママ)からの性犯罪者血の叫び」
「逮捕されている人間が制作した作品を売りさばき、利益を上げているというのには商魂たくましいとしか思えません。」


(編集部の前フリ)


「昨年秋、某AV情報誌編集部に一通の手紙が届いた。差出人は「東京拘置所内」! あのバッキー事件の関係者で、懲役刑の判決を受けた某氏からのものだった。さすがにAV誌では掲載するわけにもいかない、との判断で本誌が譲り受けたその手紙の一部始終をここで公開しよう。」

  • シャバにいる時も東拘でも●●(伏字、雑誌名?)を愛読している。
  • ●●にも出ているメーカー「C」(旧・バッキービジュアルプランニング」を特集してほしい。
  • 「C」社が現在どうやって経営が成り立っているのか、監督は誰がやっているのか、また「C」社社長のインタビュー希望。


何を隠そう私はそのバッキー事件の関係者として、現在東京拘置所に勾留されています。ここだけの話、「C」と名前を変えたのはいいですが、今回はバッキーに関しての事件であり、経営者のOはバッキーの時からいる関係者のくせに(今回そのOは逮捕されませんでしたが)、私や他の人間が逮捕・勾留されているのを知っていながら、Oおよび「C」社側からは一度たりとも差し入れ・見舞金などは出さないし、裁判費用や逮捕されている人の家族の面倒見なども一切ありません。そのくせに、その逮捕されている人間が制作した作品を売りさばき、利益を上げているとゆうのには、商魂たくましいとしか思えません。

  • ●●は事件を紹介するぐらいにして「C」の作品はもう載せないでほしい。「「C」の作品を見ると、捕まっている俺たちはいったい何なんだったんだ?と思います」
  • バッキーは「C」に名前を変えたときに作品を裏に回した、と取り調べの刑事が言っていた。「C」が差し入れ・見舞金を出さないのを刑事も呆れていた。
  • ●●で「C」関係者と話す機会があったら見舞金・差し入れのことやバッキー事件のことを聞いてみてはどうか。


「C」の連中は人間じゃありません。クソ野郎ばかりだと思います今でも裁判沙汰になっている作品を売りさばき、作品を作って逮捕されている人間のことなんか「知りません」「制作の人間が勝手にやったことだ」と手の平を返しているのですからね。

  • 栗山会長が逮捕されているのにOが逮捕されていないのは不思議。「C」の汚点を暴く記事を書いてほしい。


私から言わせてもらえば、本当にアホ事件としか言いようがありません。今回の件は、栗山会長がさっさと(告訴した女優に)示談金を出していればよかっただけの話であり、会長が相手方に「訴えるならどうぞ」的な扱いをした為に、なす術をなくした相手方が知り合いのマル暴刑事に相談、その刑事が絵を描いてここまでに至るとゆうことになったわけです。

今でも2ちゃんねるなどで、バッキー事件のことってとりあげられてるんでしょうかね? 強姦致傷なんてたいそうな罪名がついてますが、まったくどいつもこいつもクソ野郎と思うことばかりです。できるのであれば、●●さんではもう「C」の作品は載せないでほしいですね。東京拘置所内でも●●は人気ありますよ。(中略)

最後に、世の中の人はバッキーに関わった連中が犯罪者だと思っているのでしょうが、それは検察が作ったストーリーがあった為とゆうことを知らないからです。仕方ありませんが…。私らは犯罪者ではありません。犯罪者にされたのです。と、一方的にこんな私のことばかり話してしまい、申し訳ありませんでした。もしも何か返事をいただけるのであればくださいネ! ではここらへんでペンを置きたいと思います。バッキー(「C])に関することがあったらどうか教えてください。

(編集部のシメ)


「…とまぁ、読んでいて唾を吐きかけたくなるほど自分勝手な理論に終始している感は否めない。まだ現場の集団催眠から醒めていないのではないか? とまで思える。暴行を受けたモデルの前でこの文章が読めるのだろうか? 上告などしていないで、素直に刑に服して欲しいものである。」
「.net実話アングラーEX Vol.11」(p.30-31、普遊舎、2008年2月29日発売)より

  • 差し入れもしない、見舞金も裁判費用も出さないO(大住)社長やC(コレクター)社が憎い
  • 栗山会長が示談金を出さないからこんなことに
  • 「事件」は刑事や検察が描いた絵(ストーリー)だ、「私らは犯罪者ではありません。犯罪者にされたのです」

恨み事と責任転嫁の羅列。反省も、被害者に対する謝罪も、カケラも無い。


この手紙の主はたぶん舘野被告。舘野は懲役6年。未決勾留期間が約520日あるので4年半後にはシャバに戻ってくる。