登場人物について

名無番長氏の傍聴メモには人名が多数出てくるが、初めてこの事件(裁判)を知った人にはわかりにくいかも。ということで簡単に補足しておく。
矢野、中村、濱田はバッキーの撮影スタッフ。
濱田は監督兼現場責任者で一時バッキーの社長もしていた男。栗山につぐ主犯格。
矢野と中村は監督兼男優で、矢野はバッキーの社員。中村はPオフィスというプロダクションを名乗っていたが、これは問題が起こった時にバッキー本体が追及されないように栗山と濱田が相談して作らせたダミー会社だった。3名とも逮捕・起訴され、矢野と中村は懲役14年、濱田は懲役15年の刑が確定している。

大住、仙田、国枝は旧バッキー社員で営業・経理などの内勤社員(撮影には関与せず)。バッキーが「コレクター」に社名変更した際(2005年3月)、大住が社長、仙田と国枝は取締役に就任している。
栗山は「撮影現場で何が行なわれていたか知らなかった、強姦の共同謀議などしていない」と無罪を主張し、事件の全責任を現場責任者の濱田に押し付けようとしていたが、大住、仙田、国枝らは弁護側証人として出廷して「栗山がバッキービデオの企画、撮影、営業について指図したことはまったくない」など、栗山の意に沿う証言をした*1

西山は経理担当の元バッキー社員。社名が「コレクター」に変わる前に退社。その証言(供述調書)や押収されたメールにより、栗山が各作品に企画段階から関与しており各監督に資金を渡していたことが明らかになった。

猫屋こと岩崎悟は濱田の子分でバッキーの映像編集、カメラマンなどをしていた男。スタッフが逮捕された後、雑誌『創』でスタッフを擁護する関係者手記を連載(2005年5月〜2006年8月)。裁判を傍聴せずにネットに掲載された傍聴レポートを盗用して記事を書いていた。

*1:大住らの証言は判決文で「信用性に疑義がある」として退けられている。