強姦致傷で立件4+α

 大阪府警は21日、強姦(ごうかん)致傷の疑いで府警第二機動隊の元巡査長の男(25)=別の強姦致傷で起訴、懲戒免職=を再逮捕した。逮捕は4回目。
 調べでは、元巡査長は昨年10月19日未明、大阪府吹田市の路上で、歩いて帰宅中の20代のアルバイト女性に後ろから近づき、口をふさいで道路脇に引きずり込み乱暴、軽傷を負わせた疑い。
 元巡査長は今年4月1日、同様の手口で女性を襲ったところを警戒中の警察官に現行犯逮捕された。その後、今年3月と昨年6月にも女性を襲ったとして2回再逮捕された。
 強制わいせつなども含め判明している被害者は6人で、府警は残る2件も順次立件する方針。


強姦致傷容疑ですでに2件起訴されていて今回さらに再逮捕2件(≒追起訴)、今後さらに「2件も順次立件する」ということは強姦致傷容疑で6件起訴されることになる、と。

「子宮破壊12」の被害者が池袋署に出向きバッキーを訴えると言っているのに、担当刑事は「すでに被害者が3人名乗り出て裁判になっているからもういいだろう」と言って被害届も書かせず調書も取らず、被害者を門前払いしている。
被害者が3人いれば充分だという刑事の言い分が本当なら、この元巡査長の場合21日の再逮捕で被害者は4人になるから「残る2件」は立件する必要はないってことになるんじゃないのか?

この事件の場合、犯人を逮捕・特定する前に「残る2件」の被害届が出ていたために追起訴してもさほど手間がかからないから(あるいは処理しないわけにはいかないので)追起訴する、ということなんだろうか?
(池袋署の刑事の言い分が正しいなら、4件起訴でも6件起訴でも量刑に違いはないということになるはずだが本当かね?)


もう一つの疑問。
なぜこの記事は容疑者の名前を伏せているんだ?
警察官が連続婦女暴行していたという凶悪犯罪である。容疑段階でもふつうは名前を報道するのだが。




追記。
検索してみたら容疑者の名前は4月の朝日の記事先月末のニッカンスポーツの記事などが報じていた。

 大阪府警の警官が帰宅途中の女性を襲い現行犯逮捕された事件で、府警は21日、別の女性を強姦(ごうかん)しようとしたとして、府警第2機動隊巡査長、吉本達軌容疑者(25)を強姦未遂容疑で再逮捕した。吉本容疑者は逮捕容疑となった二つの事件以外にも、強姦致傷など計4件の被害について犯行をほぼ認めている。府警は21日付で吉本容疑者を懲戒免職処分にした。

 調べでは、吉本容疑者は3月9日午前0時40分ごろ、同府吹田市のJR吹田駅近くの空き地に20代の女性を引き込み、「殺すぞ」などと脅して、性的暴行を加えようとした疑い。

 周辺では、昨年6〜12月、若い女性が背後から来た男に口などをふさがれ、暗がりに引き込まれる事件が計4件発生。うち2件は被害者が強姦され、けがをしていた。吉本容疑者は「レイプもののビデオを買って興奮し、衝動が抑えられなくなった。申し訳なかった」と供述しているという。

 大阪府警の川端富雄監察室長は「警察官として言語道断の行為で、痛恨の極み。職員に対する指導を徹底し、信頼回復に努めたい」との談話を出した。


容疑者が犯行前に見た「レイプもののビデオ」とは、どのメーカーのなんという作品なのか?
幼児が被害者になる事件が発生するとマスコミ・識者はアニメ、マンガ、ゲームの性・暴力表現を槍玉にあげるが、加害者本人が“犯行の引き金”としてレイプものAVをあげても、なぜかAVを非難する論調はあまり出てこない。(“引き金”といっても所詮言い訳なんだが。)


ZAKZAKは冒頭で引用した6月22日の記事を含めこの事件関連で4本の記事があるが、すべて容疑者名を伏せている。