捜査も裁判も停滞気味?

AVメーカー・バッキーの犯罪は最初の報道から半年以上経過した今もあまり世間では知られていない。
原因はいろいろ考えられる。まず被害者がAV女優で、AV撮影という隠れ蓑の下で行なわれた犯行だったこと。去年12月に直腸破裂事件が報道された後も、マスコミ、政治家、人権団体等が実態解明に向けてろくに動いていないのはAV女優やAV業界に対する蔑視が底にあるように思える。
事件の実態は実物の映像を見ればその酷さが一目瞭然なのだが、当該物件は「鬼畜AV」という特殊なもののため一般市民がおいそれと目にするようなものではない。マスコミも取り上げにくい。
監禁・暴行の様子を撮影してそれを堂々と市販していたというのはまるで3流エロマンガの話のように思えてしまうという問題もある。話を聞いたり文章で概略を読んだだけではリアリティーを感じるのが難しい事件なのである。
また、警察が最初の逮捕(直腸破裂事件)で証拠を押さえられず立件できなかったのも痛かった。これで懲りたのか、3月には再び監督やスタッフらが逮捕・立件されているにもかかわらず捜査当局は情報を絞ったままで、一部の雑誌*1を除くと大手マスコミはこの事件および裁判について一切報じていないのである。


今月予定されていた「水地獄1丁目」傷害事件の裁判は延期になった。しばらくは目立った動きはないかも。2ちゃんねるの追及スレも19日頃から停滞気味になっている。

ということで、作ってはみたもののここもあまり更新する機会はないかもしれない。

*1:メルマガ『ESPIO』と『創』、『週刊実話』。初公判直後に刊行された『別冊宝島 実録!平成日本タブー大全』は「5月に裁判予定」と一言触れている。