10月22日の栗山公判と業界の責任

うらたんが10月22日の栗山龍公判(最終弁論)の傍聴レポートを掲載。また23日にはまとめ記事を載せている。

傍聴レポートは一読の価値あり。
まとめ記事はバッキーを批判しつつも、「闇は深い」、「●●●さん関係」などと曖昧に言葉を濁す腰の引けた記事。「全てのレイプAVがこれらのような撮影がなされているとは思わないで欲しい」と業界擁護している。列挙されている業界関係者の声(AV女優、マネージャー、メーカー、ショップ店員、男優)もすべて同じ、バッキーの異常性、業界内で特殊な存在であったという主張のみで、子宮破壊シリーズに出演した男優の証言も「すごく後味の悪い撮影だった」。
要するに、バッキーは非常識で異常で例外的なメーカーであって、わがAV業界であんな犯罪的撮影が常習的に行なわれているわけではありません、というわけだ。
それは嘘ではないだろう。
しかし、その異常なバッキーの撮影(≒犯罪)現場に常連参加していた汁男優や「監禁友の会」メンバーがいたというのもまた事実である。バッキービデオが正規ルートで販売され、スタッフはおろか会長までが逮捕され被告の大半に有罪判決の下った今もなお販売され続けているというのも事実である。
事件発覚以来、複数のバッキー関係者が「バッキーのビデオは正規ルートで販売しているのだから犯罪だとは思わなかった」という言い訳をした。実行犯として起訴された者さえ、裁判でそういう趣旨の弁明をした。バッキービデオを表で堂々と流通させ続けている業界は、はたして健全といえるのか。バッキーの共犯者ではないのか。

うらたんは風俗関連サイトなので仕方のない面もあろうが、本当に「AV業界の大事件」という認識があるなら、「闇は深い」なんて中身の無いセリフで逃げてないで、

  • バッキービデオにOKを出し「審査済」シールを貼らせていた全日本ビデオ倫理審査会(AJVS)
  • バッキーに女優を送り込んでいた悪徳プロダクション
  • 実行犯でありながら未起訴の汁男優や「監禁友の会」のメンバー

の追跡取材などをやってもらいたいものである。