奈良女児殺害と鬼畜AV


今日のこの判決を睨み、よみうりテレビが2日連続の特集を制作した。放送は昨日と今日の夕方。
メインテーマは性犯罪者に対する刑務所での矯正プログラムだが、昨日放送分では後半、性犯罪者の「歪み」の端緒としてAVに焦点を当てた。
今日判決の出る幼女殺しの小林被告は高校生の時にも性犯罪を犯しているが、その動機は「ビデオのようにしてみようと思った」というものだった。ある調査*1によると性犯罪加害少年の約半数がAVの影響を受けている。
そこから「鬼畜系ビデオ」に言及し、バッキー事件を紹介(ただし社名は伏せ、パッケージやバッキーの入居するビルの映像はモザイク処理)。「暴力ビデオが野放し状態」になっている現状(バッキー事件のビデオさえいまだにショップやネットで販売されている)を指摘。業界の自主規制に法的拘束力はなく、メーカーのモラル次第という危うい状態にあることを伝える内容だった。
今夕放送分はもうじき放送?(昨日と同じなら18:15頃から)


昨25日放送分の動画はよみうりテレビのサイトで見られる。

2006/09/25 放送
『闇の中の現実(1)』〜奈良・女児誘拐殺人事件 明日判決〜
おととし奈良でおきた女児誘拐殺人事件。殺人やわいせつ目的誘拐などの罪に問われた小林薫被告に対しあす判決が言い渡されます。この事件は性犯罪の「再犯」、つまり、再び同じような事件を起こすという問題の深刻さを社会に問うきっかけとなりました。事件からおよそ2年、性犯罪を取り巻く環境は何が変わり、何が変わっていないのか。今日と明日の2日間で考えます。1回目のきょうは、国が取り組み始めた矯正教育の「今」です。そして、加害者の更生への取り組みがようやく始まった一方でもうひとつ忘れてはならないのが何が性犯罪を誘発しているのかという問題です。子供でも簡単に手が届くところに暴力行為を売り物にしたアダルトビデオが野放しになっている現状がありました。

いろいろ書くべき件がたまっているのだが、以上取り急ぎ更新。

*1:2000年、目白大学、内山洵子教授調査。