『創』余談−−責任逃れ

『創』の時事コラムの結び近くで、パンティー仮面ら被告たちはN(中原)と同じ5年かそれ以上の判決を受けることになるだろうと述べた後、猫屋はこう綴っている。

 5年――。

 その月日は長い。くだらない仕事に関わってしまったものだ――。それが、映像編集者としてこの会社から依頼を受け、逮捕者と少なからず面識のあった私の率直な感想だ。

「バッキー関係者に実刑判決 栗山会長への責任追及は?」芦屋樹、p.15、『創』2006・1月号


「くだらない仕事」というのが被告らに向けたものか猫屋自身に向いた言葉なのかわかりづらい独りよがりな文章だが、それはさておき。
「映像編集者としてこの会社から依頼を受け」? 
「逮捕者と少なからず面識のあった私」?
白々しい。
猫屋は単なる外注編集屋の1人ではなかった。濱田太平洋が設立した編集プロダクションに入り浸り、雑誌に栗山龍の提灯記事を連載し、スカトロビデオのカメラマンを務め、2ちゃんねるの動向を濱田に報告、等々、ズブズブの関係だったではないか。
さらに猫屋はバッキーだけでなくソフト・オン・デマンド発売のスカトロ作品でもパンティー仮面こと中村被告(監督)*1の下でカメラマンを務めており、その撮影には矢野被告、中原らバッキー関係者も多数参加していたという。
猫屋は中村被告らのAV撮影仲間、“バッキー組”の一員だったということだ。*2

それなのに、その仲間との関係を「少なからず面識があった」と曖昧に誤魔化し、たまたま接点があっただけの部外者のような顔をして「くだらない仕事」と嘆いてみせるとは。こんな自己保身の欺瞞ばかりだからバキ追及派に「嘘つき猫屋」と呆れられているわけだが、これでは仲間の信用もなくすぞ。

*1:中村はソフト・オン・デマンド発売の作品では「BRIEF」を名乗っている。

*2:猫屋とバッキーの関係については猫屋陽平が信用されない理由も参照されたい。なお、この「信用されない理由」は去年7月時点のものだが、その後、(上に書いたように)猫屋はバッキーのスカトロビデオのカメラマンをやっていたことが発覚している(「現場に行ったことはない」という嘘がバレた)。